自分で考える、ものの大切さ、人とのつながりが絵本に。
エルサ・ベスコフの「ペレのあたらしいふく」が気になる人向けに解説していきます。
本記事の内容
あらすじ、デザイン、みどころ
エルサベスコフの絵本にはまり読みあさりました。
すてきな絵本ですので、ぜひみてみてください。
エルサ・ベスコフのペレのあたらしいふく【解説】
エルサ・ベスコフの絵本は20カ国以上に翻訳されています。
発売から50年はたっており、世代をこえて語り継がれています。
エルサベスコフとは
スウェーデンの国民的絵本作家で、絵本は世界20カ国以上に翻訳されている世界でも有名な絵本です。
6人のこどもを育てながら書いた絵本は33冊あり、絵本のモデルは自分のこどもたちです。
北欧がすきな方はぜひ手にとってみてください。
詳しくはこちら↓
【50年以上愛される】エルサ・ベスコスのおすすめ絵本【7選】
ペレのあたらしいふく
スウェーデンの最高賞「ニルス、ボルゲンソン」賞を受賞!
対象年齢:4歳~
自分で読むなら:小学生低学年から
あらすじ
成長したペレは服がちいさくなり新しい服が必要です。
飼っていた子羊の毛でいろいろな人の力をかりて、服を完成させるお話。
いろいろな人のつながりや自立心が芽生える話。
サイズ:24×32cm
ページ数:15ページ
出版社:福音館書店
発売:1976年2月3日
翻訳:おのでらゆりこ
見どころ
- 自分で考える
- わかりやすい展開
- ものの大切さ
ひとつひとつを深堀りしていきます。
自分で考える
主人公ペレは、自分の服が小さくなったこと気づき、なんとかして新しい服を作ろうとします。
ペレが飼っていた羊の毛をかり、服を作ろうと考えました。
自分の力だけでは、服は完成せず、まわりの大人たちに頼みます。
大人はもし○○をしてくれるなら、引き受けようと提案してくれます。
それにこたえるためにペレは一生懸命はたらきます。
わかりやすい展開
自分の服を完成させるために大人とのやりとりが繰り返されます。
例えば「糸を編んでくれない?」と頼むと「牛のばんをしてくれたら編んでもいい」と提案されます。
このやりとりが5回つづきます。
繰り返されることによって服が完成に近づきます。
物の大切さ
自分で苦労して作った服に愛着がわきますよね。
服ができる上がるまでに7工程の作業があります。
毛をくれた羊にお礼をいう場面があり、物の大事にしたいと思える作品。
デザイン
この作品の前に出版された「もりのこびとたち」という作品で非現実すぎると批判を受け、この作品では現実的な絵本はしたといわれています。
エルサ・ベスコフの絵本は、ファンタジー要素がつよい作品が多いので「ペレのあたらしいふく」とのギャップがわかります。
スウェーデンの大自然をバックにした美しい絵は、スウェーデンそのものと絶賛されています。
ぜひチェックしてみてください。
まとめ:風景はスウェーデンそのもの
- ペレは自分の服をいろんな人の手をかりて完成するストーリー
- ものの大切さや人とのつながりが描かれた絵本
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